2014年4月1日火曜日

ゲーテ青春の恋 『若きウェルテルの悩み』

マスネ作曲のオペラ《ウェルテル》の原作はゲーテの有名な小説『若きウェルテルの悩み』。1774年に刊行され、18世紀のヨーロッパを席巻し、ゲーテの名を世に知らしめたベストセラー小説です。

26歳のゲーテ(1776年)
自由奔放な青年ウェルテルが、ある日美しい娘シャルロッテに恋するも、彼女には父親が決めた婚約者がいると知り、叶わぬ想いに絶望して自殺するという物語。作品は2部で構成されており、主に主人公ウェルテルが友人ヴィルヘルムに宛てた数十通の書簡によって構成されています。この物語は、ゲーテ本人が経験した恋愛と、ピストル自殺した友人のカール・イェルザレムの実話に基づいた小説として知られています。

偉大なるカウフマン!大成功の《ウェルテル》:現地メディア評

“オペラ界でいま最も高い人気を誇り、多彩な役を歌い、観客をワクワクさせるテノールであるカウフマンが、今回《ウェルテル》でさらなる成功を収めた…カウフマンはこの役にまさに打ってつけである。彼の歌声には仄暗い翳りがありながら、甘美な温かみがあり、雄々しい激しさ、そして力強い高音がある。”
―ニューヨーク・タイムズ

2014年3月20日木曜日

100年ぶりの心揺さぶる超大作《イーゴリ公》 現地レポート

池原麻里子(ジャーナリスト)

ボロディンのオペラ《イーゴリ公》はあまり観るチャンスがない作品だが、きっと、誰でも聴いたことがあるのが名曲〈だったん人の踊り〉。ソチ冬季オリンピック開会式、ミュージカル《キスメット》やバレエ、CMなどで耳にしたことがあるはずだ。

《イーゴリ公》はロシアのボリショイやマリインスキー歌劇場なら《金鶏》《ルスランとリュドミラ》などと並ぶ定番オペラだが、METで上演されるのは、何とほぼ100年ぶり。しかも、ロシアの鬼才ディミトリ・チェルニアコフの演出で。

2014年3月19日水曜日

マスネ《ウェルテル》視聴

※更新日3/6※
第7作 マスネ《ウェルテル》 新演出
上映期間:4月12日(土)~4月18日(金)
指揮:アラン・アルタノグル     演出:リチャード・エア
出演:ヨナス・カウフマン(ウェルテル)、ソフィー・コッシュ(シャルロット)、リゼット・オロペーサ(ソフィー)、デイヴィッド・ビズィッチ(アルベール)、ジョナサン・サマーズ(大法官)
※エリーナ・ガランチャが第2子妊娠・出産のため降板し、ソフィー・コッシュが代役を務めます。
MET上演日:2014年3月15日   上映時間:2時間59分(休憩1回)

《ウェルテル》先行映像1 第三幕 ヨナス・カウフマン〈春風よ、何故に私を目覚めさせるのか?〉 (2014年2月14日リハーサルより)


《ウェルテル》先行映像2 第一幕 ヨナス・カウフマン(2014年2月14日リハーサルより)

《ウェルテル》先行映像3  ソフィー・コッシュ(2014年2月14日リハーサルより)


メイキング映像 リチャード・エア インタビュー

2014年3月18日火曜日

《イーゴリ公》確定上映時間のご案内

4月5日(土)より公開の第6作ボロディン《イーゴリ公》の上映時間が4時間15分(休憩2回  各10分)に確定いたしました。

詳しいタイムスケジュールはこちらです↓

2014年3月17日月曜日

偉大すぎる「日曜作曲家」:ボロディンの生き方


アレクサンドル・ボロディン
先日のソチ冬季オリンピックの開会式でも演奏されたオペラ《イーゴリ公》からの名曲〈だったん人の踊り〉。誰もが一度は耳にしたことがある、このロシアを代表する名旋律を作曲したのが、アレクサンドル・ボロディン(1833~1887)です。ボロディンほど多彩な才能を開花させた人間は稀でしょう。本業は医者でありながら、著名な化学者であり、一方、女性の医療教育の推進者としても活動し、その多忙な日々を縫って、作曲に勤しんでいました。ボロディンは、そんな自らを「日曜作曲家」と自称していました。

2014年3月14日金曜日

驚異の傑作《イーゴリ公》の凱旋:現地メディア評

“まるで神が真理を示してくれるかのようなプロダクション… チェルニアコフの演出は夢のようでありながら、痛いほど人間的で、本能に訴える舞台である。多くのロシア人歌手を含む素晴らしいキャスト陣を率いるのは、迫真の演唱で魅せる題名役のバス、イルダール・アブドラザコフ。彼が演じるイーゴリ公には、洗練されたイタリア的な抒情性がある。METデビューを飾るウクライナ出身のソプラノ、オクサナ・ディーカが演じる献身的な妻ヤロスラーヴナとのやりとりは、情熱に溢れ、彼女の愛情にすがるような気持ちさえ表現していた。彼女は冷静な、突き抜けるように鋭い声で、大胆不敵に高音を歌い、鋼のように強靭な歌声を響かせて、伝統的なロシアのソプラノを聴かせてくれた…ノセダ氏は、明瞭で精緻な指揮で、本作が持つロシア的な個性を見事に表現した。MET合唱団は、輝かしい最高の歌唱を披露した。”
-ニューヨーク・タイムズ