2013年12月28日土曜日

《ファルスタッフ》確定上映時間のご案内

1月11日(土)より公開の第4作ヴェルディ《ファルスタッフ》の上映時間が2時間59分(休憩1回、15分)に確定いたしました。

詳しいタイムスケジュールはこちらです↓

歌舞伎座 新開場記念プレミア上映《ファルスタッフ》レポート

12月26日(木)、歌舞伎座 新開場記念プレミア上映《ファルスタッフ》が、満員御礼の大盛況のなか開催されました。

夜闇に美しく浮かび上がるライトアップされた歌舞伎座の前には、18時の開場前から期待に満ちた観客の皆様の長蛇の列が出来ました。開場の時間となると、皆様、ワクワクした様子で、華やかな歌舞伎座のロビーに足を踏み入れ、思い思いに新しい歌舞伎座の場内をご覧になっていました。


歌舞伎座の檜舞台には大きなスクリーンを設置。最新の映写機材と音響機材を配置し、幕開けの準備は万全。いよいよ、上映が始まります!

2013年12月25日水曜日

《ファルスタッフ》 現地メディア評のご紹介

先日METで開幕し、大絶賛を受けている《ファルスタッフ》新演出。現地メディア評を一部ご紹介いたします!

華やかな舞台、目が釘付けになる衣装の数々、機知に富んで考え抜かれたドタバタ劇において、METの新しい《ファルスタッフ》に匹敵する舞台は、ブロードウェイにも多くはない” 
―ニューヨーク・タイムズ

と完璧な夜だろう。ヴェルディ最後の作品の新演出は、ファルスタッフが前夜の酒宴から目覚める冒頭から、次に始まる晩餐会のテーブルの上に勇ましく立ち上がる最終場面まで、何とも愉快である…マエストリは役に面白さと奇妙な威厳の両方をもたらしている。道化者として演じられやすい役に、より深い奥行きが与えられた 
―ブルームバーグ・ニュース


素晴らしいキャスト陣を率いるのは、ファルスタッフ役を完全にものにしている、イタリア出身の最強のバリトン、アンブロージョ・マエストリ。彼はファルスタッフを憎めないろくでなしに演じ、イタリア人ならではの歌いっぷりを披露した
―ニューヨーク・タイムズ

ジェイムズ・レヴァインは膨大な音が入り組んだスコアに、情熱と優しさを随所に煌めかせながら、指揮者として全てを掌握していた WQXR

キャスト陣は即興の集団劇の息もつかせぬ面白さで、舞台を創り上げた…クイックリー夫人役のステファニー・ブライズはマエストリと全く互角の馬力でスターパワーを放出していた" 
―ニューヨーク・マガジン

2013年12月20日金曜日

【ニューヨークは《ファルスタッフ》の街】 作品のみどころ

堀内 修(音楽評論家)

 これでロバート・カーセン演出の上演が、現代の《ファルスタッフ》のスタンダードになりそうだ。

 ロンドンで大好評だった舞台は、ミラノに移り、ミラノの舞台はスカラ座日本公演で、東京でも披露された。そしていよいよメトロポリタン・オペラに登場する。ジェイムズ・レヴァインの指揮で。

 一連の上演で、アンブロージョ・マエストリはファルスタッフの第一人者となったし、カーセンの演出だって、磨きがかかってゆくはずだ。ヴェルディの年のしめくくりとなるニューヨークの上演に向って、太った騎士のオペラは着実に歩みを進めてきた。
 
スカラ座日本公演で観て、これは凄いと舌を巻いたのだけれど、第1幕の第2場で、女たちがファルスタッフの恋文を点検する場面だけでも、最終的なメトロポリタン・オペラでは、どれほどの洗練度に達するのか、楽しみだ。

なるほど《ファルスタッフ》は、古き良き世界の喜劇で、カーセンにとっての古き良き世界は、1950年代のアメリカであるのが、この場面だけでもわかる。大きなレストランのテーブルに陣取ったアリーチェやメグたちのおしゃべりの、なんとリアルなことだろう。誰だって、そうそう、こんな風によくしゃべるご婦人が隣のテーブルにいて、閉口したことがあるなあ、と納得するだろう。納得して、感心する。やれやれ、と思っていたけれど、あれこそが平和で、夢のような世界の入口だったのだと気づく。

ちょっとうるさい(?)とんでもない、女たちのおしゃべりとにぎやかな笑い声に円熟の極みに達したヴェルディの、最高の技があるのを、オペラ好きならよく知っている。誇張した手紙の朗読は、大悲劇のパロディーみたいだし、女たちの笑い声がこの上ないオペラの歌唱になっているのなど、まるで魔法のよう。

このあたりで、きっとレヴァインの名人芸が存分に発揮されることだろう。大きなキッチンでくり広げられる大騒動や、終幕のちょっと豪華なパーティーも、《ファルスタッフ》が田舎で起る愉快な出来事から、洗練された都会派オペラへの変身に、一役買うはずだ。変身というより、それがヴェルディの傑作の、本当の姿ってものではないだろうか。

 オペラ史上最も洗練されたオペラの、最も都会的上演が、ニューヨークで実現する。


写真 (C) Ken Howard/Metropolitan Opera 

2013年12月16日月曜日

ヴェルディ《ファルスタッフ》視聴 12/16更新

4作 ヴェルディ《ファルスタッフ》 新演出
上映期間:111日(土)~117日(金)
指揮:ジェイムズ・レヴァイン     演出:ロバート・カーセン
出演:アンブロージョ・マエストリ(ファルスタッフ)、ステファニー・ブライズ(クイックリー夫人)、アンジェラ・ミード(アリーチェ)、リゼット・オロペーサ(ナンネッタ)、ジェニファー・ジョンソン・キャーノ(メグ・ペイジ)、パオロ・ファナーレ(フェントン)、フランコ・ヴァッサッロ(フォード)
MET上演日:20131214日   上映時間:2時間59分(休憩1回)

先行映像 第二幕 アンジェラ・ミード、アンブロージョ・マエストリ(2013年12月9日公演より)

メイキング映像 ロバート・カーセン インタビュー

2013年11月29日金曜日

絶好調のアラーニャが圧倒的!ドラマティックで大迫力の《トスカ》

                               石戸谷結子(音楽ジャーナリスト)  
 ドラマティックなオペラの中でも、最もカゲキなオペラ中のオペラといえば、《トスカ》でしょう。なにしろ3人の主役が揃って死んでしまうのだから。極悪人のスカルピア男爵はトスカにナイフで刺され、画家で恋人のカヴァラドッシは拷問のあげく銃殺、そしてトスカは絶望して城の屋上から身を投げる。

 1800年のローマを舞台に、不穏な政治状況を背景に繰り広げられる、美貌の歌姫と情熱的な画家の激しくも甘美な恋。その恋人たちに悪魔のように忍び寄り、仲を割こうとする邪悪な権力者スカルピア。甘く切ないプッチーニの名旋律にのり、 恋の三角関係は運命に翻弄され、悲劇へとまっしぐらに進む。

実在のローマの名所が舞台となる《トスカ》

《トスカ》の舞台は永遠の都ローマ。各幕は実在するローマの歴史的名所が舞台となっています。それぞれのロケーションは、テヴェレ川を挟んで徒歩圏内にあり、《トスカ》の物語に想いを馳せると、わずか半日のあいだに繰り広げられる愛と嫉妬と陰謀が絡み合う壮絶なドラマが、真実味をもって胸に迫ってきます。ローマへ旅行の際に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

2013年11月25日月曜日

《トスカ》確定上映時間のご案内

12月7日(土)より公開の第3作プッチーニ《トスカ》の上映時間が3時間(休憩2回、各10分)に確定いたしました。

詳しいタイムスケジュールはこちらです↓

2013年11月21日木曜日

プッチーニ《トスカ》視聴 ※11/21先行映像追加

3作 プッチーニ《トスカ》
上映期間:127日(土)~1213日(金)
指揮:リッカルド・フリッツァ      演出:リュック・ボンディ
出演:パトリシア・ラセット(トスカ)、ロベルト・アラーニャ(カヴァラドッシ)、ジョージ・ギャグニッザ(スカルピア男爵)、ジョン・デル・カルロ(堂守)
MET上演日:2013119日    上映時間:3時間(休憩2回)

第一幕 パトリシア・ラセット ロベルト・アラーニャ(2013年10月25日リハーサルより)

第二幕 <歌に生き、恋に生き>(2013年10月25日リハーサルより)


第三幕 <星は光りぬ>(2013年10月25日リハーサルより)

2013年11月8日金曜日

必見!捧腹絶倒・奇想天外なドラマ!《鼻》現地レポート


東条碩夫(音楽評論家)

 朝食のパンの中から人間の鼻が出て来たのを見た床屋は、飛び上がった。女房に怒鳴られ、その鼻を河に捨てに行ったものの、警官に不審尋問されてしどろもどろ。
 同じころ、自宅で目覚めたコワリョフ少佐は、自分の顔から鼻が消えているのに仰天、街に飛び出して鼻を探し回る。服を着た鼻を見つけ、おそるおそる「もしやあなたは私の鼻では?」と尋ねてみたが、「私は私です」とはねつけられる。鼻を探す新聞広告を出そうとしても新聞社からは馬鹿にされ、怒りまくるコワリョフ。
 やがて鼻は、街で暴れはじめた。ついに警察も非常線を張り・・・・。

《鼻》確定上映時間のご案内

11月16日(土)より公開の第2作ショスタコーヴィチ《鼻》の上映時間が2時間6(休憩なし)に確定いたしました。

詳しいタイムスケジュールはこちらです↓

2013年10月28日月曜日

ショスタコーヴィチ《鼻》視聴 ※10/28先行映像追加

2作 ショスタコーヴィチ《鼻》
上映期間:1116日(土)~1122日(金)
指揮:パヴェル・スメルコフ      演出:ウィリアム・ケントリッジ
出演:パウロ・ジョット(コワリョフ)、アレキサンダー・ルイス(鼻)、アンドレイ・ポポフ(警察署長)
MET上演日:20131026日   上映時間:2時間6分(休憩なし)

《鼻》 プロモーション映像


第一幕  間奏曲 (2013年9月25日ゲネプロより)


第一幕 パウロ・ジョット (2013年9月25日ゲネプロより)

2013年10月25日金曜日

歌舞伎座 新開場記念 プレミア上映 決定!

METライブビューイングを歌舞伎座で鑑賞するという一夜限りのプレミア上映が、歌舞伎座新開場を記念して開催決定!歌舞伎座ならではの華やかな雰囲気の中で、METの絢爛豪華な舞台をお楽しみください♪

《エフゲニー・オネーギン》確定上映時間のご案内

11月2日(土)より公開の第1作チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》の上映時間が3時間47(休憩2回各10分含む)に確定いたしました。

詳しいタイムスケジュールはこちらです↓

豪華プログラム & MET本国シーズンブック(英語/数量限定) 11/2より販売

各上映劇場にて11月2日(土)より、劇場プログラム&MET本国シーズンブックが販売開始です!

METライブビューイング2013-14 劇場プログラム 1400円(税込)

2013-14シーズン全10演目のみどころ・解説に加え、METを現地ニューヨークで70年以上ご鑑賞されてきたドナルド・キーン先生のインタビューや、ロシア・オペラの魅力など、METライブビューイングをさらに楽しむためのコラムも満載。2年ぶりに復帰を果たしたMET音楽監督ジェイムズ・レヴァインのインタビューも♪





MET本国シーズンブック2013-14 (英語/数量限定)2900円(税込)

現地ニューヨークのMETで販売されているシーズンブックを直輸入。2013-14シーズンのMETで上演される全26演目の解説・みどころや新演出作品のコラムが楽しめます。(英語表記)




2013年10月24日木曜日

新シーズン開幕記念 ポスター展を代官山蔦屋書店にて開催!

METライブビューイング2013-2014シーズンの開幕を記念して、代官山蔦屋書店にてポスター展を開催いたします。

世界の歌姫アンナ・ネトレプコが主演するチャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》をはじめ、ショスタコーヴィチの奇想天外なオペラ《鼻》やヨナス・カウフマン出演のマスネ《ウェルテル》など、多彩な10演目の世界観をお楽しみください。

また、ポスター展開催期間限定でお得な鑑賞券の販売も行います。
この機会にぜひお越しください。

期間:20131028日(月)~1110日(日)
場所:蔦屋書店 3号館 2階 音楽フロア
http://tsite.jp/daikanyama/



2013年10月18日金曜日

主演スター3人に絶賛の嵐!《エフゲニー・オネーギン》現地メディア評

《エフゲニー・オネーギン》に主演するネトレプコ、クヴィエチェン、ベチャワの「MET看板トリオ」ともいうべき3人の熱演が現地メディアでも大絶賛されています。日本でのライブビューイング上映に向けてさらに期待が高まる、メディア評の一部をお届けいたします!

ネトレプコはオープニングナイトを見事にものにした。澄んだ歌声で、表情豊かな瞬間を創り上げ、生き生きとした感受性で表現し、思いがけない抑制を効かせながら、ヒロインの切ない感情を歌い上げた。
―フィナンシャル・タイムズ

2013年10月16日水曜日

TOHOシネマズ六本木ヒルズ公開記念:【ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション】タイアップ

「METライブビューイング2013-14」のTOHOシネマズ六本木ヒルズでの公開を記念して、ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション】にて、ワンドリンクサービスを提供いたします

映画館から階段を降りてすぐ目の前に位置するフレンチの名店にて、オペラの余韻を楽しみながら、優雅なひとときをお過ごしください♪


対象店: 「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド 2F
http://www.robuchon.jp/latelier


■ワンドリンクサービス 詳細:
ご注文時にTOHOシネマズ六本木ヒルズの「METライブビューイング2013-14」半券をご提示いただいた方にワンドリンクサービス。
※ただし、ビールかソフトドリンクに限ります。
適用日時:
平日および土日祝のランチタイム
(平日11:30~14:30 /
土日祝11:30~15:00)

※半券1枚につき、1名様1回限り有効。
※METライブビューイング2013-14上映期間のみ有効(2013/11/2 ~ 2014/6/6)
※本サービスは、お食事をご注文の方に限ります。 ワンドリンクサービスのみの利用はできません。
※他のサービス券、クーポン券との併用はできません。 



2013年10月6日日曜日

《エフゲニー・オネーギン》現地レポート: このオペラを演ずるために生まれてきたようなネトレプコ&クヴィエチェン!

毎年、秋の訪れをニューヨークに告げるメトロポリタン・オペラのシーズン・オープニング。今年は923日、チャイコフスキー作曲《エフゲニー・オネーギン》で開幕した。もちろん新演出上演、アンナ・ネトレプコとマリウシュ・クヴィエチェンの主演が話題だ。2人とも昨年に引き続いてのオープニング出演だが、ネトレプコは3年連続して登場の快挙だ。

思い起こせば、彼女がMETにデビューしたのは、2002214日、プロコフィエフ作曲《戦争と平和》だった。その壮大なるスケールが話題となった公演であったが、何よりも人々のイマジネーションを捉えたのは、ナターシャ役を可憐に美しく歌ったネトレプコであった。あれから10余年。今や、誰もが認めるMETのリーディング・ソプラノとなった彼女が、ロシア・オペラの最高峰の一つ、《エフゲニー・オネーギン》のヒロイン、タチヤーナ役を遂にMETで歌ったのだ。 

2013年10月1日火曜日

チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》視聴 ※10/1先行映像追加

1作 チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》新演出
上映期間:112日(土)~118日(金)
指揮:ワレリー・ゲルギエフ    演出:デボラ・ワーナー  ディレクション:フィオナ・ショウ
出演:アンナ・ネトレプコ(タチヤーナ)、マリウシュ・クヴィエチェン(エフゲニー・オネーギン)、ピョートル・ベチャワ(レンスキー)、オクサナ・ヴォルコヴァ(オリガ)、アレクセイ・タノヴィッツキー(グレーミン)
MET上演日:2013105日   上映時間:3時間47分(休憩2回)

第一幕 アンナ・ネトレプコ <手紙の場> (2013年9月19日ゲネプロより)


第一幕 マリウシュ・クヴィエチェン (2013年9月19日ゲネプロより)

第二幕 ピョートル・ベチャワ (2013年9月19日ゲネプロより)

メイキング映像 デボラ・ワーナー インタビュー

2013年9月28日土曜日

MET新シーズンが華やかに開幕!【現地レポート】

去る9月23日、秋の空気が爽やかな現地ニューヨークにてメトロポリタン歌劇場の2013-14新シーズンが華やかに開幕しました!NYがオペラ一色に染められたMETのオープニングナイトをレポートします。

今年のオープニングナイト・ガラは、"世界の歌姫"アンナ・ネトレプコと今最も旬なバリトン、マリウシュ・クヴィエチェンが主演するチャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》。主演二人のドラマティックなポスターが、地下鉄やバス停など、NYの街中に貼られ、MET開幕への期待が高まっています!

2013年6月1日土曜日

2013-14キャンペーン ※10/16更新

METライブビューイング2013-14シーズンでは、以下のキャンペーンを開催中です。
随時新しい情報を更新していきます。

〈ニューヨークMET観劇&宿泊券プレゼントキャンペーン〉
※本キャンペーンの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。


(11/7更新)
増発決定!華麗なるメトロポリタン・オペラ!陽春のニューヨーク6日間<添乗員同行>
4月20日(日)出発 現地METで2公演を鑑賞!
《ラ・チェネレントラ》(J・ディドナート、J・D・フローレス)
《コジ・ファン・トゥッテ》(S・フィリップス、I・レナード、D・ドゥ・ニース)
詳しくは・・・ 郵船トラベル株式会社  音楽・美術ツアーデスク
フリーダイヤル0120-319-105 まで お問い合わせください。

音楽専門衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」METライブビューイングが紹介されます!ゲストを交えて最新シーズンの見どころ聞きどころが紹介されます。是非お聴きください。
cross culture「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」(10月27日放送) ※放送終了
THE CLASSIC「ウィークエンド・スペシャル」(11月10日放送) ※放送終了






◆2012-13シーズン全演目およびMET製作ドキュメントをWOWOWで放送!





ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションにて半券提示によるワンドリンクサービスを実施!TOHOシネマズ六本木ヒルズでオペラ鑑賞後、優雅なひとときをお過ごしください♪

2013年5月24日金曜日

MET音楽監督・ジェイムズ・レヴァインが復活!

METが世界に誇る音楽監督、ジェイムズ・レヴァインが、去る5月19日にニューヨークのカーネギー・ホールでのMETオーケストラ公演で、指揮者として約2年ぶりとなる復帰を堂々と果たしました!

マエストロが電動の車椅子でステージに登場すると、会場は嵐のようなスタンディング・オベーションで満たされ、鳴りやまない拍手は1分以上にも及びました。

当公演の2,804席のチケットは完売。演奏プログラムはレヴァインが得意とするワーグナー、そしてベートーベン、シューベルト。2年ぶりの公演にもかかわらず、METオーケストラとの堅い結びつきは全く失われず、溢れんばかりの烈しくも優美な音楽世界が会場を満たしました。

車椅子の上でもまるで飛び跳ねるように、時にオケに笑いかけたりしながら、ダイナミックに悠々と指揮を披露したレヴァイン。現地各メディアは、まさに大成功の復帰公演になったと絶賛しました。

今秋から上映予定の新シーズン、METライブビューイング2013-14では、ヴェルディ《ファルスタッフ》、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》にてレヴァインが指揮します。いまから待ち遠しいですね!

復帰コンサートの模様やレヴァインのインタビューをニュース映像でご覧頂けます↓
http://www.metoperafamily.org/metopera/news/features/news-flash/levinereturn

2013年5月10日金曜日

シーザーとクレオパトラ 運命の出会い


シーザー(カエサル)像
冒険ロマン溢れるオペラ《ジュリアス・シーザー》で描かれるのは、ローマの将軍シーザーとエジプト女王クレオパトラの運命の出会いです。シェイクスピアからハリウッドまで、常にクリエイターたちの創造力を刺激してきた歴史上最も有名な恋愛のひとつ。オペラをさらに楽しむために、その歴史的な背景を簡単にご紹介します。

オペラの舞台となるのは、オリジナルでは、紀元前48年のエジプトの首都・アレキサンドリアです。シーザー(オペラの「チェーザレ」)はローマ内戦でポンペイウス(オペラの「ポンペオ」)を破り、ローマを制圧。エジプトに逃亡したポンペイウスを追って、アレキサンドリアに向かいます。

2013年5月2日木曜日

極上のエンタテインメント!《ジュリアス・シーザー》現地レポート


小林伸太郎(音楽ライター/NY在住)
MET今シーズンの最後のニュー・プロダクションとして上演された《ジュリアス・シーザー》は、ヘンデルのオペラとしては最もポピュラーな作品だ。歴史上実在したパワー・カップル、シーザーとクレオパトラを主役として、愛と欲望、陰謀が渦巻く冒険とロマンの世界となれば、それも当然だ。デイヴィッド・マクヴィカーの演出は、そんなゴージャスなバロック・オペラの世界を、誰もが楽しめる極上のエンタテインメントに仕立て上げてくれた。

2013年4月22日月曜日

《ジュリアス・シーザー》万歳!現地メディア評のご紹介


今シーズンのライブビューイング最後を飾る《ジュリアス・シーザー》が現地METで4月5日に初日を迎えました。新演出と歌手たちのパフォーマンスに観客は拍手喝采!5月18日(土)より日本の映画館でも興奮の渦を巻き起こすに違いない話題作。ぜひお見逃しなく!

シーザー万歳!過去の演出を凌駕する究極のプロダクション
――New York Post

シリアスとコミカル、ロマンスとアドベンチャーが奇抜にブレンドされたオペラ。デイヴィッド・マクヴィカーの演出はそれに負けないくらい大胆。初日、観客は総立ちで、熱狂的な大喝采を送った――The New York Times

お楽しみと驚きに満ちた舞台……大喝采が巻き起こった――Associated Press

見事な超絶技巧――The Huffington Post

音楽的にも演劇的にも至福の喜びを与えてくれる舞台デイヴィッド・ダニエルズナタリー・デセイをはじめとする一流の歌手たち…ダニエルズはこの役の名手であることを舞台で証明し…デセイも驚異的に素晴らしい――The Wall Street Journal


ダニエルズは出色の出来――The New York Times

デセイはまさに輝かしいクレオパトラそのものを見事に演じた。優れた演技力をもつ最高のソプラノ歌手の一人として君臨し続け、誘惑する女から、絶望的な敗北者、歓喜に満ちた勝利者まで、その演技の幅は留まることを知らない。そして、ダンスも完璧だ――The Huffington Post

ウイットに溢れ、想像力に富んだ舞台。4つ星  ――Bloomberg

もしまだ誰かヘンデルのオペラが心躍る舞台になり得るのか疑念を抱いているならば、今回のMETとびきりの新演出がその疑念を払拭するに違いない――The Huffington Post

2013年4月19日金曜日

METバックステージツアー付き観劇チケット 当選者 現地レポート②

1.メトロポリタン歌劇場【MET】の印象

 建物はモダンでシンプルですが、ロビーや劇場内は重厚でクラシックでした。赤い絨毯と特徴的なシャンデリアで飾られ、そこここに歴史を感じさせる資料が飾ってあります。音楽好きの若者から常連と思われるセレブリティな雰囲気のマダム、美女を連れた素敵なおじ様などで満員でした。
 開演前にLe Grand Tier Restaurantに行きました。ここはライブビューイングのパンフレット(P.58)で見て是非行ってみたいと予約をしたのです。オペラの前にふさわしい洗練された軽めのお食事とワインが揃っていました。このレストランは当日のオペラの入場券を持っている人だけが、開演2時間前の開店より利用できます。お洒落をして楽しそうに歓談するグループの方もいらっしゃるようでした。もちろん私たちも!

2.バックステージツアー

 いかに多くのプロフェッショナルたちが、良いオペラを作ろうと力を合わせているのかが解り、METの素晴らしさを実感しました。複雑なMETの裏側を縦横に歩き回り、舞台装置、練習室、楽屋、合唱隊の部屋、バレエスタッフの部屋、衣装、大道具・小道具のアトリエ、衣装のアトリエ、カツラ専用の製作・保管部屋などを見せていただきながら説明を受けました。ライブビューイングで垣間見たのと同じ場所も歩き、感激も一入です。"maestro, to the pit please" を発信するディレクターコーナーもばっちり見てきました。
 驚いたのはやはり舞台です。中央舞台と同じ広さの舞台が左右と後ろ、地下にあり、さらに舞台は回り舞台があり、前後幾筋もに分割されていて部分的に奈落に上げ下げ出来る舞台があり、すごい規模です。ライブビューイングでインタビューを受けていた舞台監督の方も練習室あたりでお見かけし、「おおっ」と思いました。
 平日の昼は別の演目のリハーサルのために毎回舞台装置を設置し、片付け、また夜の公演のために別の演目の舞台を整えるのだそうです。そのためMET24時間2交代で眠らず働き続けているそうです。毎晩別の演目のオペラを上演するだけでも脅威的だと思っていたのに、さらにその間にもう一舞台準備しているなんて想像を絶する事でした。そのおかげで短期滞在者も複数演目を楽しめるわけで、ありがたいことです。

3.《椿姫》の感想 

このメンバーでMET初演だった公演のせいか、指揮者も出演者も、また観客までも皆緊張に包まれてものすごく臨場感のあるステージでした。ダムラウの一幕のパワーは二、三幕で深い表現へと変わり、素晴らしかったです。スター歌手の圧倒的な力を感じました。ストーリーの中の悲しい場面はもちろん、なんでもない場面でも気づいたら涙が出ていたというようなすさまじい体験でした。ドミンゴの存在感は圧巻でした。ジェルモンが登場したとたん大拍手がおこりました。優しそうなジェルモンで、新しいジェルモン像でした。スターオーラに加え、声にも輝きがあり、生きているうちにこの肉声を聞けるなんて幸せでした。ドミンゴと同時代を生きていてよかったです。

4.《オテロ》の感想

 昼間のバックステージツアーで間近で見た素晴らしい舞台装置が使われた、ダイナミックな演出の公演を楽しみました。アラン・アルタノグルの指揮は安定した印象を受けました。「このクオリティーがMETの標準です」というようなMETの底力を見た思いです。四幕は特に良く、深く印象に残りました。イヤーゴ役はハンプソンではなくヴラトーニャで、MET初舞台だったようですが、声量も歌も良かったです。開演前のシャンデリアが上がっていく瞬間も体感できました。今シーズンのライブビューイングの≪オテロ≫とは、歌手の個性がとても違うキャスティングでした。同じ演出でこれほど違いがあるのにも驚き、今一度ライブビューイングのを見直してみたい気もしました。

5.METライブビューイング」ならではの魅力

 幕間のインタビューが大変魅力的です。歌手の思いや素顔を知ることが出来るのはライブビューイングならではです。演出家の話を聞きたい凝った新演出の時には演出家の、衣装が素晴らしいなと思った時には衣装室のスタッフの、といった、インタビューの選択もいつも的を射たもので、オペラ製作をリアルに実感できます。
 ヨーロッパの歌劇場とは違った魅力がMETにはあるのを、今回訪れて感じました。例えば、「世界一のオペラを上演するぞ!挑戦し続けるぞ!」という意気込みのようなものでしょうか。ニューヨークという街自体にものすごいパワーがありました。新しいセンス、新しい芸術の発信地、今の時代にあった最先端の芸術はここから生まれる、といったパワーです。一度見た人を確実にオペラファンに引きずりこんでしまうほどの魅力です。歌手たちが皆、METを目指してくるのもわかります。とても特別なところでした。
 そのMETで、ライブビューイングの時にはさらにスペシャル!出演歌手たちの豪華キャスティングも、ライブ当日の気合の入りようも、もしかしたらライブビューイングならではの魅力といえるのかもしれません。スター歌手たちも通常の公演よりも確実にアドレナリンが倍増している気がします。
 
6.その他ご感想

 私たちは今回、各々結婚して子育てしながら仕事をしている姉妹で参加させていただきました。子供と仕事があれば実質自分の時間はありません。その中で「ライブビューイングだけはお願い」と夫に子供を頼み、終わると走ってまた子供のところに戻ります。このつかの間の自由時間の喜びを糧に残りの毎日を過ごすという暮らしです。そんな私たちにとって、「ニューヨークに旅して劇場でオペラを観る」というのは到底かなうことが望めない夢でしかありませんでした。でも「当選」という奇跡のおかげで周りの皆が協力してくれ、今回の夢のような旅&オペラ観劇が実現しました。これからも一生オペラ好きでいます。

METバックステージツアー付き観劇チケット 当選者 現地レポート①

2012-13シーズンのキャンペーン、「ニューヨークMETバックステージツアー付き観劇チケット&ホテル宿泊券プレゼント」のご当選者2組4名様が先日、無事にご帰国なさいました。現地からの興奮のレポートをお写真と合わせてご紹介いたします!

1.メトロポリタン歌劇場【MET】の印象

タクシーから下車しリンカーンセンター前に降り立った時、目の前に見えるMETの姿に感動しました。夕暮れ前のMETも凛として美しい姿でしたが、夕闇が迫る頃正面のシャンデリアが灯ると、METは一層華やぎを増してとても優美に見えました。「この歌劇場で今晩オペラをみる」と思うと何ともいえない誇らしげな気持ちになり、ワクワクが胸一杯に込み上げてきました。METの中に一歩中に足を踏み入れると、そこはまさに夢のような世界。思い思いに装った品の良い紳士淑女と、キラキラと輝くシャンデリアが見事に調和して、なんとも高揚した気持ちにさせてくれました。グラスシャンパーニュを片手に談笑するもよし、館内の美術品ともいえる数々の展示品に目を奪われるもよし、開演前の時間もとても有意義に過ごすことができました。

2.バックステージツアー

本当に参加させて頂けて心の底から良かった、と思います。いつもライブビューイングで見ている世界に自分がいると思うと、本当に夢のようでした。トップスターたちが使用するDressing Room(楽屋)の中も見ることができ、ライブビューイングでは、いつもここでインタビューをしている!と感動しました。また想像を超える舞台装置の裏側や、外からは想像できないような歌劇場内部の各種工房(大道具・小道具・衣装・ カツラに至るまで歌劇場内部で作っているのです!)も間近に見ることが出来て、本当に驚きました。本場のMETでオペラを見れただけでも感涙ものでしたが、バックステージを合わせて拝見させて頂けたことで感動が2倍・3倍にもなりました!ちなみに、見学当日は公開間近の《ジュリアス・シーザー》のリハーサル関係の小道具・大道具・衣装等を目の前で見ることができました。
  
3.《椿姫》の感想

Pドミンゴさんは若かりし頃に歌ったアルフレード役(テノール)ではなく、父ジェルモン役(バリトン)での出演でした。第2幕のヴィオレッタ(ソプラノ)との二重奏と演技は説得力もあり、まだオペラファンになって間もない私にとっては、生のドミンゴさんの歌唱を聞けただけでも感動でした。Dダムラウさんも初ヴィオレッタとのことでしたが、今期もう一つの出演作である《リゴレット》のジルダとはまた違った迫力がありました。歌は素晴らしかったです。デッカー演出の椿姫は一度生で見てみたかったので、とても満足でした。

4.《オテロ》の感想

前日の現代的でミニマムな空間で演じられた《椿姫》とは異なり、正統派でクラシカルかつ迫力のある演出でこちらも満足度の高い演目でした。クーラさんも一度見てみたかったテノールだったので、とても自信に満ち溢れた歌と演技で見事でした。第一幕冒頭の「歓べ!」もよく声が出ていて、素晴らしかったです。また個人的には、「オテロ」はやっぱりイアーゴ(バリトン)があってこそ引き立つものと思っています。今作イアーゴDebutMarco Vratognaも本当にイキイキしていました。第一幕「乾杯の歌」、第二幕「クレド」ともにハリのある素晴らしい声を聞かせてくれました。今後注目したいと思いました。ストヤノヴァの「柳の歌」「アヴェマリア」もぐっと来ました。

2013年4月12日金曜日

ヘンデル《ジュリアス・シーザー》視聴 4/13更新

12作 ヘンデル《ジュリアス・シーザー》 新演出
上映期間:518日(土)~524日(金)
指揮:ハリー・ビケット    演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:デイヴィッド・ダニエルズ(シーザー)、ナタリー・デセイ(クレオパトラ)、アリス・クート(セスト)、パトリシア・バードン(コルネ―リア)、クリストフ・デュモー(トロメーオ)
MET上演日:2013427日 上映時間:4時間43分(休憩2回)

第一幕 ナタリー・デセイ


第二幕 ナタリー・デセイ


メイキング映像 デイヴィッド・マクヴィカーインタビュー

2013年4月1日月曜日

永遠の悲恋物語《フランチェスカ・ダ・リミニ》現地レポート


永遠の悲恋物語、フランチェスカとパオロ

池原麻里子(ジャーナリスト)

フランチェスカ・ダ・リミニ(またはダ・ポレンタ)は、13世紀イタリアに実在した女性でラヴェンナ領主ポレンタ家の出身。父は政敵マラテスタ家との争いを終わらせるべく、娘をリミニ領主ジョヴァンニ・ポレンタに嫁がせた。フランチェスカはジョヴァンニの弟パオロ(既婚者)と恋に陥り、10年以上も恋愛関係を続けた。が、ジョヴァンニがフランチェスカの寝室にいた両人を殺すことで、不倫に終止符を打つ。

フランチェスカとパオロの悲恋は、多くの芸術作品の題材として取り上げられて来た。ダンテが名作「神曲」で、フランチェスカがクレオパトラやトロイ戦争の原因となったヘレナらとともに、愛欲者の地獄で永遠に苦しむ姿を描いたのが最初。その後はアングルの絵画、ロダンの彫刻「接吻」(原題は「フランチェスカ・ダ・リミニ」)、チャイコフスキーの幻想曲、ラフマニノフのオペラなどが特に有名だ。1901年にはイタリアの作家ガブリエーレ・ダヌンツィオ(1863-1938)が、ダンテのたった38行の詩を劇化した。

2013年3月28日木曜日

神戸国際松竹《ランメルモールのルチア》再上映のご案内


【お詫びと再上映のご案内】

322日(金)に行われた神戸国際松竹での《ランメルモールのルチア》アンコール上映におきまして、告知タイトルである2010-2011シーズン版ではなく、2008-2009シーズン版を上映するという事故が発生し、当日ご来場のお客様に多大なご迷惑をおかけ致しまして、誠に申し訳ございませんでした。謹んでお詫び申し上げます。

上映素材に関する劇場側の確認ミスのためにこのような事故が生じ、お客様にご迷惑をおかけすることになってしまいました。今後このような事態が発生しないよう、劇場ともども、細心の注意を払って上映に取り組んでいく所存です。

《ランメルモールのルチア》2010-2011シーズン版の再上映が以下のとおり決定いたしましたので、ご案内申し上げます:

日 時: 4月21日(日) および 22日(月)の2日間
  
  両日とも午前10時より上映

なお、前回来場時、返金対応をさせていただくことができなかったお客様につきましては、半券のご提示でご覧いただけるよう劇場にて対応させていただきます。

また、その他のお問い合わせにつきましては、下記電話番号までご連絡ください:

神戸国際松竹 電話番号078-230-343011001800

この度ご来場いただいたお客様に、改めてお詫び申し上げます。
引き続きお客様にご来場いただけますよう、心よりお待ち申し上げます。

2013年3月26日火曜日

ザンドナーイ《フランチェスカ・ダ・リミニ》視聴 ※3/26更新

11作 ザンドナーイ《フランチェスカ・ダ・リミニ》
上映期間:413日(土)~419日(金)
指揮:マルコ・アルミリアート 演出:ピエロ・ファッジョーニ
出演:エヴァ=マリア・ヴェストブルック(フランチェスカ)、マルチェッロ・ジョルダーニ(パオロ)、ロバート・ブルーベイカー(マラスティーノ)、マーク・デラヴァン(ジョヴァンニ)
MET上演日:2013316日 上映時間:3時間32分(休憩3回)

第二幕 エヴァ=マリア・ヴェストブルック