今年のオープニングナイト・ガラは、"世界の歌姫"アンナ・ネトレプコと今最も旬なバリトン、マリウシュ・クヴィエチェンが主演するチャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》。主演二人のドラマティックなポスターが、地下鉄やバス停など、NYの街中に貼られ、MET開幕への期待が高まっています!
オープニングナイト・ガラの開演時間が近づくと、色とりどりの華やかなドレスやタキシードに身を包んだNY中のセレブリティたちが続々とMETに集まってきました。入口のレッドカーペットではオペラを愛する映画やテレビの人気スターたちが次々と現れ、ひっきりなしに光るカメラのフラッシュ。星をモチーフにしたクリスタルのシャンデリアが輝くMETのロビーが、煌びやかな人々で埋め尽くされ、一層輝きを増します!開演前から、すでにロビーのテンションは最高潮!
そしていよいよ開演。METのオープニングナイトは恒例のアメリカ国家斉唱で始まります。会場中の観客が立ち上がり、METオーケストラの威風堂々とした演奏に合わせて、4000人が大合唱する壮麗な光景。そして、颯爽と現れた指揮のゲルギエフが、絶妙な音を紡ぎ出すなか、《エフゲニー・オネーギン》のまるでフェルメールの絵画のような繊細な光に包まれた美しい舞台が始まりました。(舞台のレポートは後日、詳しくアップします!)
このオープニングの公演の模様は、今年もタイムズスクエアとリンカーンセンターで約4000席が用意され、生中継でパブリックビューイングされました。NY市民、そして世界中からの観光客たちがMETの夢の舞台を堪能しました!
胸を打つドラマティックな《エフゲニー・オネーギン》の幕切れの後、大喝采が巻き起こり、カーテンコールにキャスト陣が現れると観客総立ちのスタンディングオーベーションが起こりました。特にネトレプコには一段と大きな歓声が上がりました!キャストたちは劇場のバルコニーにも姿を見せ、パブリックビューイングの観客たちからも熱烈な拍手と「ブラヴォ―」の歓声が上がります。
公演終了後に開催された、興奮冷めやらぬゴージャスなディナーパーティ。演目に因んでロシアをモチーフにした料理が振舞われ、A・ネトレプコやM・クヴィエチェン等のキャスト陣をはじめ、P・ドミンゴなどMETでお馴染みのスター歌手たちから、映画俳優、演出家、デザイナーなど、各界の錚々たる著名人やアーティストがひしめく熱気あふれるパーティとなりました!
待ちに待ったMET新シーズンの開幕――。いよいよ11月2日(土)から日本でもライブビューイング上映がスタートです。MET新シーズンの多彩なハイライトを、現地の感動・興奮をそのままに、スクリーンでお楽しみください!