2015年2月13日金曜日

息を呑む絢爛華麗な《メリー・ウィドウ》!現地評のご紹介


息を呑む豪華な舞台に、耳も大喜びの新しい《メリー・ウィドウ》ルネ・フレミングほどこの“陽気な未亡人”にぴったりの歌手はいないだろう。 オペラ初出演となるケリー・オハラはブロードウェイの舞台からMETオペラハウスへの移行を、まるでアップタウン行の地下鉄の乗換えくらいにたやすくやってのけ、嬉しい意外な“めっけもの”。 彼女の愛らしいソプラノの歌声は、天井桟敷席まで響き、見事な演技力で、ヴァランシエンヌという浮気性の複雑な役柄に真実味を与えている。
―――ハフィントン・ポスト紙

METが総力を結集させた新演出オペレッタ様式に忠実に解釈され、快活なダンスで生き生きと彩られた、この上なく華やかな舞台である。指揮のアンドリュー・デイヴィスはMETオーケストラから、きらめく繊細な演奏を巧みに引き出し、1905年に生まれた名作への愛を感じさせる。
――ニューヨークタイムズ紙
ブロードウェイの手を経て舞台に甦った19世紀末のパリは、実に絢爛華麗。モンマルトルの灯りを見下ろすハンナの屋敷の庭園シーンから、マキシムのキャバレーへの場面転換は舞台上で繰り広げられ、観客を大いに楽しませてくれる愉快な演出だ。ウィリアム・アイヴィー・ロングが手掛けた息を呑むように美しいベルエポックのドレスや民族衣装のコスチュームは主役たちに負けないくらい観客を魅了した。
―――ウォールストリート・ジャーナル
写真(C) Ken Howard/Metropolitan Opera