2014年2月10日月曜日

この上なく魅力的なフレミングの《ルサルカ》:現地メディア評

先日、アメリカン・フットボールの一大イベント「スーパーボウル」で国家斉唱するなど、4度のグラミー賞に輝く現代を代表するスーパーソプラノ、ルネ・フレミング。彼女が当たり役を歌う《ルサルカ》の現地メディア評を一部ご紹介します!!

“誰もが認めるスーパースターで、《ルサルカ》の認知度・人気度に最も貢献してきたルネ・フレミングが主役を務めた本作。フレミングが1988年のナショナル・カウンシル・オーディションでMETに初登場し、誰もが知る有名な第一幕のアリア〈月に寄せる歌〉を歌った時から、彼女と《ルサルカ》には長い結びつきがある。フレミングは素晴らしく豊かな歌声で、精霊としての命を捧げて、美しい人間の王子との命を懸けた愛を貫く水の精を見事に演じた。”
―ニューヨーク・タイムズ

ソプラノのルネ・フレミングは、ルサルカとして、この世のものとは思えない美しい姿と歌声を披露した彼女の落ち着き、澄み切った、光沢のある声は、人間の魂を切望する精霊の役にまさに理想的魔法によって喋ることが出来なくなった第二幕においてさえも、フレミングは哀れなアウトサイダーを感動的に演じた。歌唱も言うまでもなく素晴らしく、ルサルカが自らの孤独を嘆き悲しむ、オペラの最も有名なアリア〈月に寄せる歌〉を、うっとりするほど美しく歌い上げた。”―ニューヨーク・ポスト


“ルネ・フレミングはいままで彼女が歌ったほとんどあらゆる役を自分のものにしているが、ルサルカの場合は特にそうだ。水晶のように澄み渡り、きらりと光る彼女の声は、この上なく魅惑的。”
―ハフィントン・ポスト

王子を歌うピョートル・ベチャワは、素晴らしかった
―ニューヨーク・タイムズ


写真:(c)Ken Howard/Metropolitan Opera